─日本統治時代の台湾の記憶を継承する─
2021年度卒業制作
奨励賞
台湾での留学経験を通じ、いくつかの歴史・文化遺産や施設を訪れた際に観光化された展示をみて、歴史を正しく伝え次代へ継承する役割としては乏しいものがあることを感じた。
本計画地は台湾高雄市に存在する旧レンガ工場で、統治時代に日本人が遺した史跡でもある。統治時代の歴史を語る人が減った今、過去の記憶を14個の空間で擬似体験することで振り返る。人々の記憶から消えつつある史跡の本来の姿を取り戻しながら、未来に統治時代の跡を遺す道標となるような新たな歴史博物館としての再活用を提案した。