山之内班は、10月25日に箱木千年家の見学に行きました。
箱木家住宅は、室町時代前半に建てられたと推定され、現存する民家の中では日本最古のものです。通称「箱木千年家」として親しまれています。
千年家は室町時代に建てられた「主屋」と江戸時代中期に建てられた「はなれ」からなり、両者を江戸時代時代末期に継ぎ足しして一つの棟としていたことが判明しています。
今は「主屋」と「はなれ」を分離し、原形のとおり再築し、周囲には築山・中庭・納屋・土蔵等が配置されています。
見学では、この最古の民家のどういったところが古いのかということを探して学びました。
床は、当時まだ台カンナが普及していなかったので、板の表面はすべて手斧(ちょうな)で少しずつ削りながら仕上げていました。
なので、縁側などを実際歩いてみると、確かに足触りはぼこぼこしていました。
次に内観。半分は土間とうまや、もう半分はリビングのような空間に分けられていました。
また、大黒柱となるものがなく、柱はほとんど細いもので構成されていました。
これは縁側に打たれていた釘で、四角い形をしていました。この釘はやわらかく、打ち込むと中で曲がって抜けなくなるので、打つときは一発勝負でそうです。
千年家は、南側は玄関・縁側と大きく開いているのですが北側は本当に窓が小さいものしかなく西側には窓もありませんでした、さらに屋根も低いのも特徴的です。