森はいつも、さまざまな生命を受け入れる。
森はいつでも、ありとあらゆる物と関わり合い、そして止まることもなく循環する。
そんな森の中を迷っていると、目で見て、耳で聞いて、肌に触れて、いつも新たな発見に出会う。陽や影が交わり、柔らかな風が促され、五感を刺激するような森のような居場所を提案する。
季節や時間の移ろいに応じ変化する日照や通風が、館内にさまざまな環境のムラを生み出し、利用者がその日の気分や目的に応じて館内外に居場所を選ぶことができる。
ハイサイドライトは日照を館内へ導く。太陽高度の高い夏や昼間は反射光が柔らかく館内を包み込み、高度の低い冬や夕方は直射光が館内を染める。
季節、時間によって館内の明るさが変化し、多様な居場所を演出する。
新人戦を通して、違う感性の学生たちが建築という同じ分野で表現することの面白さを痛感し、揺るぎない自分の意思を持って設計することの大切さに気づくことができた。
他大学の建築学生が悩み楽しみながら作り上げた作品を見て、それぞれの視点のコンセプトや表現を学ぶことができ、刺激を受けた。
また、コロナ禍により学内では体験できなかった、学生同士の意見交換や作品にかける思いを話し合うことができ、同じ目標に向かって取り組んでいる他大学の学生から活力得られた。
今後も、建築を通じて人の感情や経験に向き合い、自分自身に負けないよう取り組んでいきたい。