昨年度の3年生のデザイン実習(リノベーション課題)優秀案の実施作品が2015年度のグッドデザイン賞を受賞し、来る10月30日〜11月4日まで、東京ミッドタウンで開催される受賞展で展示されます。
受賞したのは、環境デザイン学科の久木楓さん(現在4年在学)の基本設計をもとに実現した、賃貸アパートのリノベーションです。実施設計には学科教員と建築家(有限会社ランドサット)が協力し、大和船舶土地株式会社の事業として施工されて今年4月に竣工しました。賞の選考において7月に東京ビッグサイトで行われた2次審査では、久木さん自身がプレゼンテーションを行い、設計の意図などを説明しました。
審査委員の方々(古谷誠章、篠原聡子、中村拓志、松村秀一)の評価コメントは下記の通りです。
「築40年を過ぎた賃貸マンションの一室を改修したプロジェクトである。従来の集合住宅はnLDK型と呼ばれる個室とLDKの集合体として空間設計がなされてきたが、一人に一室を条件化したプランが住み手の数を限定し、少子化を誘導してきた。この計画では随所にロフトとも隠れ場所とも言えるプライベートなスペースが積層されており、住人が増えても吸収できるようなゲットー的な空間構成が実に多様で豊かな雑居性を作り出している。」
作品の詳細については、下記のグッドデザイン賞公式ページをご覧ください。
2015年度グッドデザイン賞受賞作
都会で暮らす私のための小さくて大きな「秘密基地」
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